突発性難聴

​突発性難聴とは

突発性難聴とは、特別な原因もなく、ある日突然、片方の耳の聞こえが悪くなる耳の病気です。

音がまったく聞こえない重症の場合から何となく聞こえが悪い、耳のつまった感じがするなどの軽症の場合まで個人差、症状早があります。
医学が発達した現在でも原因がはっきりせず、これと言った確実な治療法のない難病とされています。

人口100万人対して275.0人とのデータもあり、探してみると自分の身の回りにも突発難聴になった事があるという方がおられるかもしれません。


発症するタイミングとしては朝起きたとき、または電話中などに突然聞こえなくなることが多くまた、聞こえなくなる前に耳鳴りが気になる人もいます。
聞こえなくなってからはフラフラやグルグルといった「めまい」や、自分の声が反響するような症状や聞き間違い、聞き返しが現れます。

突発性難聴はどこが悪くなっているの?

突発性難聴は、感音性難聴に属し、耳にある鼓膜や中耳炎という病名にもなっている中耳(ちゅうじ)と呼ばれる部分よりも内側の障害に起因して聞こえなくなるものをいいます。

突発性難聴は、蝸牛(かぎゅう、かたつむり型をした器官)の中にある音を感じる神経細胞

(有毛細胞)の障害で起こるといわれています​。

音の伝わり方は、外耳→鼓膜→耳小骨→蝸牛→聴神経→脳へと伝わります
音は空気が振動し、耳の穴を通り鼓膜へぶつかってその振動が蝸牛と呼ばれる器官まで伝わります。蝸牛で空気の振動が電気信号に変換され、その電気信号が脳へ伝えられてはじめて音として認識されます。

この音の伝達過程の中で蝸牛より外側が障害され引き起こされる難聴を伝音性難聴、内側が障害され引き起こされた難聴を感音性難聴とそれぞれ呼んでいます。

一般的に感音性難聴を発症した場合、構造的な問題から伝音性難聴よりも症状は強く、回復しにくい傾向にあります。突発性難聴やメニエール病、ムンプス難聴などがこの難聴に分類されます。

突発性難聴の原因は?

突発性難聴の原因は、はっきりとしていません。

現在主流の説としてウイルス感染説、内耳循環障害説があります

・ウィルス感染説
難聴の発症前に風邪症状を訴える患者さんが少なくないことや、 突発性難聴が一回かぎりであること(再発はほとんどない)、おたふくかぜ、はしかなどのウィルス疾患が突発的な高度難聴を起こすことなどが根拠となっています。

・内耳循環障害説
内耳血管の痙攣や塞栓、血栓、出血などによる循環障害は突発性難聴の突然の発症と関係があるとされています。心臓病、動脈硬化、糖尿病、高血圧などの持病がある患者さんにおいては、小さな血のかたまり(血栓)で血管がつまってしまい、酸素が行き渡らなくなる。
などが考えられています。

また治療として血管拡張剤などの循環を改善する薬が有効であると報告されていることも根拠となっています。

しかし、この説では再発はほとんどないという突発性難聴の特徴の説明は難しくなります。

当院としては、原因がはっきりとしていなくとも推測することで突発難聴がどのタイプ

なのか考えていきます。

・過度のストレス(過労、心労、睡眠不足、人間関係)

・首や肩のこりが強い

・高血圧、動脈硬化、糖尿病などの持病がある

・風邪やインフルエンザなど高熱が出た後

・騒音や職場での音で耳を酷使している

などで突発性難聴になったと来院される方が多くみられます。

当院での突発性難聴患者さんの回復傾向

まず突発性​難聴になるとほぼ耳鼻科へかかります。

​世間では2週間以内に病院にかからないと治らない…とも言われてます。

ステロイド点滴や鼓膜への注射、血流改善薬、ビタミン剤、利尿剤、高圧酸素療法...

などなど様々な治療法が存在します。
 

病院でいろんな治療しているが、なかなか良くならない!

そのような悩みや不安をお持ちではありませんか?

近年、疲労の蓄積や精神的ストレスによる血行障害が突発性難聴の発症に大きく関わっているのではと考えられるようになっています。現在も
西洋医学の分野では有効な治療法が確立されておらず、ほとんどの病院で上記の治療を試行錯誤しているのが現実です。

一方、東洋医学をベースとする鍼灸治療では、耳の症状だけにアプローチするのではなく、難聴が発症した原因が、どこにあるのかを推測します。
そして、その原因を踏まえたうえで全身の血流改善治療を行います。

病院で「もう治らない」と治療が終了してしまった患者さんでも、鍼灸治療で聴力が回復することは決して珍しくありません。

突発性難聴に対する鍼灸治療

突発性難聴は、発症して2~3ヶ月を過ぎると聴力の機能回復がほとんどなくなり、4ヶ月で聴力が固定されると言われています。
 症状の進行特性上、難聴発症後は治療を受けるのが早ければ早いほど回復の可能性がグンと高くなります。もちろん、4ヶ月を超えてからでも回復の可能性はあります。4ヶ月を超えたときこそ鍼灸治療しか回復させる手段はありません。

病院で突発性難聴と診断された場合、病院での治療と同時進行で構いませんので、1日でも早く鍼灸治療することをおすすめします。鍼灸治療は、体を正常な健康の状態へと導くきっかけを作ってくれます。そのため、鍼灸治療をすることにより、ビタミン剤の吸収も促進され、ステロイドの副作用も軽減してくれるというメリットもあります。

 当院での実際の治療では突発性難聴に至った原因を客観的に追求し、患者さん一人一人に最適な治療を行っていきます。一般的な鍼灸治療としては耳の周囲にある「耳門(じもん)」、「聴宮(ちょうきゅう)」、「聴会(ちょうえ)」というツボを使用することが多く、また、耳を含めた首から上の血流改善に効果がある「天柱(てんちゅう)」、「完骨(かんこつ)」と言ったツボも頻繁に使われます。
その他、患者さんの状態に合わせて治療方針を決めていきます。お早めにご相談ください。